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遺伝子情報と保険

4月2日の記事だが、遺伝情報を保険に活用するという記事があった。既に一般公開はされてないけど一応リンクを。

明治安田生命 遺伝情報、保険に活用検討 病気リスクで料金に差も

記事には合わせて専門家の意見も載っていましたのでこちらも。
遺伝情報、保険に活用検討 高田史男・北里大教授(遺伝医療政策学)の話

内容をまとめるとこんな感じ。

  • 人の遺伝子の情報を保険サービスに活用する検討が始まった。
  • 分析結果をもとに健康管理や生活習慣の改善方法などをアドバイスし、病気にかかるリスクを減らすサービスとか考えている。
  • 病気になりやすい遺伝子を持っていることが分かれば、保険料を普通より高く設定したり、保険加入そのものを断ったりすることも可能。差別に繋がる。
  • 一方で顧客側だけが遺伝子情報を利用できれば、保険システムそのものが立ちゆかなくなる。

現状の遺伝子検査は、個人が受けるかどうか選択する自由があり、その結果を元に食生活を改善したり特定の疾患への保険を厚くしたりするなど、対応も選択する自由がある。
現状遺伝子検査を行っている会社には、次のようなところがあるらしい。

検査の結果を受けて、実際に予想される病気への対応を行っている人もいるようだ。例えば女優のアンジェリーナ・ジョリーは、遺伝子検査の結果を受けて乳房を切除し卵巣を摘出したそうだ。

healthcare.itmedia.co.jp

もちろんアンジェリーナ・ジョリーの決断は、自身の親族である母親をはじめ3人がまだ若いうちに卵巣がんや乳がんで亡くなっているという事実があった上での判断らしいので、一概に遺伝子検査の結果から決めたわけではないだろう。しかしそれにしても、まだ健康な部位を事前に取ってしまうという判断には驚かされる。

しかし、全ての人が病気になる確率が高いからといって事前に部位の切除に踏み切れるわけではないだろう。そこで一番考えられるのが保険への加入になるわけだが、当然保険会社としては元々想定している掛け率と、事前に病気になる確率が高いと判明した人との掛け率を同じにするわけにはいかない、という話なのだろう。

この捻れを解決するには、冒頭に書いた各人が遺伝子検査を受けることを選択する権利と、結果を受けた後にどのような行動を選択するのか選ぶ権利、それぞれに対して何かしらの制度によるコントロールが必要になることは明白だ。この辺り今後どのような動きがあるのかチェックしていきたいところだ。