キャッチコピーと説明文を架橋する「UX writing」

UXデザイナーの川合俊輔さんが紹介していたUX writingについての記事を読んだ。

簡単に言えば「私はUX writingに出会えて仕事へのモチベーションがめっちゃ上がってる!」っていうニュアンスの記事で、UX writingについて具体的な言及はあまりなかった。あえて引用するならこのへんかな。

Marketing copy dazzles the user; product copy is a conversation. UX writing means balancing umpteen factors like space constraints, stage in the overall user journey and in the specific flow, brand voice, tone, multiple personas, translation, and on and on and on.

マーケティングコピーはユーザーを魅了します。 製品のコピーは(ユーザーとの)会話です。 UX writingは、スペースの制約、ユーザー体験全体の流れ、ブランドのメッセージ、トーン、複数のペルソナ、翻訳などなど、多くの要素をバランスよく調整することを意味します。

確かに、これまではいわゆる広告の「キャッチコピー」と製品の説明文を同列に考えるようなことはなかったと思う。特にキャッチコピーは、テレビCMみたいな短い接触時間では視聴者にインパクトを残すのが目的だから。購買目的のコピーと購入後の説明、それらのユーザー体験がそもそも明確に切り分けられてた時代だったと言えるのだろう。

けど、スマートフォン+インターネットによってユーザーが購入前に製品情報に接する時間が増えたために、購入前の商品説明から購入後の商品利用まで一体的に商品を説明する必要性が高くなった。実物のプロダクト商品ならまだしもwebサービスなんかは特にその傾向が強くなる。

簡単にまとめれば、サービス全体を通して一貫したコンセプトでコピー(文章)を考えましょう、って話かと。

あと本文中で紹介されていたのは、クリフォード=ナス氏の書籍。

少し古いけど同氏の書籍には次のようなものも。

Amazonの広告リンクを貼るので、興味のある人はこちらからどうぞ。

あとこの本も紹介されていたけど、まだ日本のアマゾンには置いてないみたい。しかしリンク先からpdfをダウンロード購入できるみたいなので、興味がある人はぜひ。

www.microcopybook.com

UX writingについてもう少し知りたい人は、以下の2記事がまとまっていたので、こちらに目を通して頂くとよいかと思いました。

lifehacking.jp

www.uxbooth.com

UX writingという程の話じゃなくても、サービスの中で利用する言葉は慎重に選択する必要があって。自分の場合は各ページで使用する言葉は一度全部スプレッドシートに書き出して、同じ意味なのに違う言葉が使われていないか、選択肢の文言の意味が通るかなどのチェックはできるだけするように心がけてます。

ツイート主の川合氏の書籍はこちら「ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン」。