「家を貸したい人と借りたい人をネット上でマッチングする」というシンプルな思想の元で作られたサービスであるAirbnbですが、ニューヨークのような観光都市にとってその影響は非常に大きいことが実感させられますね。
AirBnBはNYで複数の家を借りているホストを厳しく取締ると発表。NY市の家賃上昇の原因であると厳しく責める政治家と店子組合の圧力に負けた。またホストを登録し規制徹底を厳しく行い近隣住民の苦情対応のホットライン開始も約束https://t.co/MYoDVt6hF6
— 高梨陣平 (@jingbay) 2016年10月19日
(画像はNYTimesのページより拝借)
「Airbnb Proposes Cracking Down on New York City Hosts」(The NewYork Times)
シンプルなコンセプトであったゆえに、商売として成功してしまうことで「多少高くても貸すために家をたくさん所持したい」という層が現れ、地域の家賃が不当に上昇、もともと住んでいた居住者が追い出され街そのものの魅力が減少してしまう、という負のサイクルが生まれてしまっているようです。
ITの社会的利用者が増えれば増えるほど、サービス設計者は「どんなサービスなのか」という事業に関わる部分だけでなく「そのサービスによる影響がどこまで波及するのか」まで考慮しなければならない時代になりつつあります。
このあたりは時間のある時に改めてまとめたいです。