本日のお題はこちら。
クレジットカード自体、使い過ぎやリボ払いにおける割高な手数料など所得に見合わない消費を助長するツールとして問題が散見される訳だが、それがソシャゲとタッグを組もうものならより一層消費者の意図しない利用を加速させそうなんですが…ご丁寧にリボ払いに誘導までしてだいじょうぶなんでしょうか。
もちろん特典のゲームカードやソシャゲに費やした金額の一部がポイントとして返ってきてゲーム内で使えるなどユーザーにとってメリットがないわけでもないので一概に悪だとも言えないのだが、少ない人数の方々が一時の感情で身を崩すほどの状況があるわけで、事業者側にはユーザー保護の観点から慎重になって頂きたいものだ。
ユーザーの確率の誤認
事業者側からは「課金する、しないはユーザーの自由な判断によって行われている」という意見の上でいろいろと課金へと誘う仕組みが整えられているわけだけど、ユーザーが果たして正しい判断ができているのか、この辺りは一考の余地があるかと思う。例えば、ユーザーが確率0.022%をどのように理解しているのか、とか。
この辺りは結城先生という方がTwitterでいろいろ述べられているので参考にどうぞ。
紹介すると…
- 確率0.022%で目的の商品を排出する1回300円のガチャがある。これを3000回(90万円分)試行した時に目的の商品が出ない確率は52%。
- さらにここから追加で3000回試行した時に、目的の商品が出ない確率はどうなるか。
- ユーザーにアンケートを取ると、目的の商品が出ない確率は「限りなく0に近い」と答えた人が3割ほど存在した。
- しかし、正解は52%(新たな3000回の試行による確率は、それまでの試行は関係ないため)。
- 仮に1800回連続で思考したとしても、目的の商品が出ない確率は27%もある。
- 正確な確率を明記したとしても、ソシャゲでガチャを引く人はまったく変わらないのかもしれない。
ガチャにしろクレジットカードにしろ、人が頭で判断している内容よりも実際は不利な条件だったりするわけで。この辺りも踏まえて制度設計が行われるべきだと個人的には思います。
ちゃんとした制度設計のサービスってあるの?
こういった話をすると、逆に「ちゃんとした制度設計したサービスってあるのかよ」という話になるのだけど、LINE Pay カードはプリペイドカードとなっており、そこはたいへん素晴らしいと思います。(まぁLINEはLINEでいろいろと問題がなくはないのですがこの商品についてはよいね、という点で)
プリペイドカードとすることで、事前に入金した金額まで利用可能となり、使い過ぎを制限し、かつ子どもに持たせても安心。またポイントやスタンプなど、LINE利用者に特典あり。
資金決済法に引っかかると思うので、そこだけはちゃんとして頂ければと思います(流石にここはちゃんとしてるだろうけど…)
いずれにせよ、ご利用は計画的に。