「アルベルト・カンポ・バエザ Thinking With Your Hands」
主催:ギャラリー・間 場所:津田ホール
今回TOTOから発売された本のタイトルは
「光の建築 Idea, Light and Gravity」
なのですが、なぜ日本語の方はGravityが訳されてないのでしょう。
ALBERTO CAMPO BAEZA Idea, Light and Gravity アルベルト・カンポ・バエザ 光の建築
- 作者: アルベルト・カンポ・バエザ
- 出版社/メーカー: TOTO出版
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: ペーパーバック
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アルベルト・カンポ・バエザの講演会に行ってきました。
感想としては大きくふたつ。
一つ目は、西洋の建築家像というのは日本の侍みたいなものなんだろうな。というもの。
少なくとも僕が日本の大学で受けてきた建築教育においては、内部空間の光の扱い方みたいなものは議論の対象にはなりにくいのですが、この講義でカンポ・バエザはさらっとそのようなことを主題に話すわけです。
じゃーその大学の授業とカンポ・バエザの建築観が異なるのかというとそうでもなくて、おそらく向かっている方向は同じでしょう。ただ、大学は教育機関として全体的に建築というものを教えているのに対して、カンポ・バエザは自作の一部として光の扱い方を話すのだと思います。
ただその時聴衆の日本人にとって、後者の光の扱うイメージがかなり表面的に建築家として受け捉えられているの気がします。
二つ目は、建物と地面の接点に、かなりカンポ・バエザの特徴があるのではないか、ということです。
これは作品集を買って見てもらいたいと思うのですが、タイトルにGravityと入っている部分が表現されている気がします。