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webサービスの規模と範囲:「この記事はNewsPicksへのピックをやめていただくようお願いします。」

メディアコンサルタントの境治氏がなかなかアグレッシブな記事を書いている。

簡単にまとめるとこんな感じ。

  • 自分が書いた記事はNewsPicksで取り上げられることがある。
  • 記事が取り上げられることで多くの人に読まれるメリットはある。しかし…
  • 運営側のマネージメントが悪いため、皮肉や誇示、侮辱といったコメントが多くなっている。
  • NewsPicksは「書き手にとって、”たちの悪い”空間」。
  • 実名制にははっきり言って的外れな対策。

上記の記事の中でもっとも面白かったのは、「この記事はNewsPicksへのピックをやめていただくようお願いします。」という主張のためのロゴマークが公開されていたことだ。

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コンテンツ提供者も広義のユーザーとして考えよう

「ITを利用した新サービスは、どんなにキレイ事を謳っても成功しなければ意味がない。まずは成功させて、それから考えればよい。」という精神は、UberやAirbnbなどを見ていればよく分かる。NewsPicksも同様だろう。サービスの初期からコンテンツ提供者への対応コストを高く設定していたら、恐らくサービス自体とっくに終了していただろう。
逆に考えれば、一部のコンテンツ提供者からこのような「NewsPicksへのピックをやめて」という主張が出てくる規模になる程度の成功をしたといえる。ここから運営側がどのような対応を取るのか。これまでの方針で進めるのか、規模に見合った変更をするのか、なかなかシビアな判断が必要とされる。

真っ先に考えないと行けないのは、コンテンツ提供者と課金ユーザー、どちらが大切かという部分だ。会社としては当然お金を払ってくれるユーザーを大切にしたいと考えるが、そのユーザーを楽しませているベースとなるコンテンツは植物のように自然に生えてくるわけではない。一部メディアには記事使用に対して報酬が支払われているようだが、必ずしも金銭的な問題だけではなく、コンテンツ提供者に対してもNewsPicksというサービスの体験をどのように伝えるのか、しっかりと考える必要がある。

この規模の話は農業みたいなものだと考えれば分かりやすい。規模が小さいうちは自生している植物を食べていても集団は維持できる。しかし、規模が大きくなれば計画的に植物を管理しなければ需要と供給のバランスは崩れてしまう。
これまで通りインターネット上の全てのコンテンツをユーザーが自由に取り上げられる状態は、放置していてはサービスの信頼が失われていく。それでは、今後はどのようにコンテンツをユーザーに提供していくのか。

  • 自分たちで全部作るのか、
  • 一部のメディア企業から仕入れるのか、
  • ユーザーが取り上げる全てのコンテンツの提供者に失礼のない対応をできるような体制を作るのか、

当然、コンテンツの囲い込み方でユーザー体験も大きく変わるだろうから、NewsPicks社はこのタイミングでサービスのコンセプトから一貫して考えなおさないといけないような気がする。

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