ニュースの苦戦と動画コンテンツの次なる戦場

デジタルマーケティングに関わる最新情報を発信しているサイト「DIGIDAY」を読んでいたら、面白い記事が並んでいたのでメモ。

digiday.jp

パブリッシャーの間に、シリコンバレー流の考え方が浸透しつつある。ニュースを「プロダクト(製品)」として考えるようになってきているのだ。

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PrimetimeはOTTのテレビ事業者などにPC、スマートフォン、 タブレット、ゲームコンソールなどあらゆる視聴デバイスに対して、著作権管理されたテレビ番組や映画などを配信できると同時に、スムーズな動画広告挿入・管理を行うことができる。

文字コンテンツとしてのニュースがそのニュース性よりもパッケージ性を求めている動きは、Netflixのような動画コンテンツ配信の隆盛と関わっているような気がして面白い。
落語なんかを振り返ってもニュースとエンターテイメントは紙一重だったりするから、ニュースを如何に早くエンタメとして動画化するのか、そのあたりにコンテンツ競争が起こりそうな気がする。

OTT(オーバー・ザ・トップ)とは。

YoutubeやiTunes Store、Netflixなど、インターネットを用いてコンテンツを流通させることでユーザーが視聴する形態に囚われないコンテンツ配信を行う事業者のことをOTTと呼ぶそうだが、興味深かったのは次の文章。

 OTTという言葉は、2012年頃から急速に通信関連のニュースで利用されることが増えてきたようです。そうした中で、OTTと対をなすのがいわゆる「土管化」という言葉です。英語では「Dumb pipe」(ダムパイプ)と言われます。
 NTTドコモのiモードのように、これまでは基盤やインフラ~コンテンツまで、全体が通信事業者のコントロール下にありました。しかし、パソコン向けサービス、あるいはスマートフォンでは上層部分、つまりコンテンツ部分はOTT事業者が占めており、通信事業者はインフラの部分のみを扱う存在になってしまう――これが「土管化」という言葉が意味するところです。

コンテンツの配信はテレビ局であったり通信事業者の専売特許だったのだけど、気をつけないと配信のインフラだけを担当するような「土管化」してしまうよ、という話かと。

第619回:OTT とは

OTTについては2013年と少し古いが、日本貿易振興機構(JETRO)よりレポートが出ているのでこちらも参考に(pdf)。

北米におけるデジタル配信プラットフォーム調査