「Bethnal Green Museum of Childhood
 (バスナル緑の子供の美術館)」@London
 イギリスの注目の建築家、カルーゾ・サンジョンによる子供のための美術館。
 他の作品にも共通して言えることだが、彼らは「空間の質」のようなものを設計の中心に据えている。それは素材の表れ方、光の当たり方、その反対の闇の深さのようなものを1/20のような大きなスケールの模型でスタディすることで得られる空間である。ただ、その空間を得る模型作業の前提にヨーロッパ的な思想があることを忘れてはいけない。組石造、彫刻に見られる象徴性、文化的な文脈での場所のコンテクスト、そういったものとの絡んで表れてくる空間の質なのだ。彼らの作る建築は、その表層的な操作においては日本においては決して真似できないし、されるべきではない建築だと思う。

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Caruso St John: Almost Everything

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