「London zoo Aviary(鳥かご)」@London 見学日:2003年9月
木々を丸々覆ってしまう、木よりも目立つ鳥かご。
動物園の建物はその機能上、「見る⇔見られる」という関係で成立しているビルディングタイプであると思う。しかしこの鳥かごは鳥という動物の特性を生かして、同じ囲いの中にその関係を閉じ込めることに成功した希有な例だと思われる。また、加工の表現としても大げさな部材は使わずにケーブルとスティールのチューブの引張りと圧縮の力のバランスの上に構造を成立させており、木の上にあるのが邪魔にならない、軽く浮いた表現を獲得している。
参考文献:
photo by Place to go